結局SOHOってなんなの?


透明 私は家で仕事しています。でも、打ち合わせには出かけるし、家にこも りっきりで、仕事しているわけじゃありません。在宅ワークするってい うのは、単純に作業を家でやっている、という意味で使っています。で も、在宅ワークやSOHOという言葉の先入観は、なんとなく「家から一歩 も出ないで仕事ができそう」っていうイメージありませんか?この完全 な在宅スタイルっていうのは、現実には難しいな、というのが私の感想 です。

人とやり取りするなら、会った方が早い。企業はまだそういう意識です。 だから仕事を続けていると、必ず外に出かけたくなってきます。

……私は、子供が小さい時、買い物さえままならない時期がありまして (年子の赤ちゃん二人でしたから)、特に真夏、赤ちゃんを炎天下に連 れ出すこともできず、置いていくことも怖くて、預けるほどお金もなく、 でも、クライアントには「打ち合わせに来てくれませんか?」と言われ、 もんもんと悩みました。クライアントには、「会社の女の子で、子供達 を見てあげるから」とまで言われたのに、私はその申し出を断ってしま いました。

打ち合わせにその日、数時間行けば、 3ヶ月は保証された仕事でした。 でも、どうしても子供を慣れない他人に預けて仕事する気になれなかっ た。在宅ワークといっても、結局出かけないとダメなんだ……と気分も 落ち込みました。打ち合わせに出られないとわかると、結局、仕事の幅 も狭くなってしまいました。

考えてみれば、完全な在宅ワークというのは、企業からしてみれば、一 度もあったことのない人に仕事を預けるわけですから、かなり冒険です。 企業としても、本当にやってもらえるのかどうか、わからないのですか ら。クライアントと在宅ワーカーを結ぶ、いろいろなコミュニティもあ りますが、結局はそのコミュニティの担当者が、在宅ワーカーと面接し ないとダメってことも多いし、まったく外に出ないで仕事するには、ま だ、社会的に無理があるんでしょう。ただ、オンライン上で実績がわか れば別ですが。

私が副代表を務める 「ViTAL BiT」でも、慢性の人手不足に悩まされて います。人を募集していないのは、即戦力のある在宅ワーカーが欲しい からです。実力があって、信頼できる人が欲しいのです。雇う立場から 考えても、お会いできる人が望ましいと思ってしまいます。自分があん なに苦労したのに、出かけてくれる人をと、望んでしまいます。

なんだかそう考えると、従来のフリーランスと呼ばれる仕事形態と何ら 変わりがないですね。在宅ワーク、SOHOっていっても、フリーのカメラ マンとか、フリーのイラストレーターとか、そういう従来からある仕事 形態と同じなわけです。

私のようなネットワークで仕事する形が、珍しく、新しい仕事の形だ! というのは幻想で、もしかすると、SOHOっていう目新しい言葉で飾って いるだけなのかもしれません。結局、会社に出向いて、うち合わせして いるんですから……。結局、これがSOHOの現状かなと思っています。道 は険しいね……(;_;)



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