easy mobile
1999.05.26
◇ <埋め草不定期連載> モバイル失格 「◇ <慕情篇> ポケットベル救済計画」
written by しおばらひろあき
いよいよケータイに映像がつく時代がやってきた……ということで、
かつては一世を風靡したモバイルツールの元祖・ポケットベル。そ
のポケベル業界でも大手だった東京テレメッセージ(TTM)が25日、
負債250億円を抱えて事実上倒産した(サービスは継続)。TTMとい
えば、映画館などで鈴木杏樹をフィーチャーしたスタイリッシュな
CMをバシバシ流していたのが懐かしい。 小学生でもPHS・携帯を持
ち歩くようになってしまった時代の流れには、杏樹の大顔をもって
しても逆らえなかったということか。
しかし、ポケベルは端末が安価かつコンパクトであり、しかもすで
に都市部を中心に安定したネットワーク資産をもっているなど、こ
れをもってハイ、サヨウナラとするにはいささか惜しい存在だ。そ
こで、 今回は不肖・私が「TTM救済計画」と銘打ってポケベルを今
後も生きながらえさせるためのアイデアを考えてみた。ポケベル復
権のためのカギはどこにあるのだろう。若者がポケベルを捨て PHS
や携帯に走った理由を考えれば、それは自明である。彼らは「ポケ
ベルでは音声通話ができないから」捨てた。つまり、ここは、ポケ
ベルで音声通話ができるようにすることが最善の策なのだ。「でき
るわけないだろ!」と思ったあなたは、あまりに歴史を知らなすぎ
る。あのコロンブスも、立てられるはずがないと思われた卵を垂直
に立たせてみたのだ。すべての偉業は、できるはずのないことにチャ
レンジするところからはじまる。
ポケベルで音声通話することは、技術的には不可能ではない。現在
一般に使われているデジタル携帯電話は、つきつめれば音声を0か1
かの二値デジタル表現にまで落としこむことで、相互伝達を実現し
ている。いっぽうポケベルはといえば、どのような端末でも0〜9ま
で10種類の数字を組み合わせたメッセージを受信可能だ。この部分
だけ見れば、ポケベルは携帯より五倍優れていることになる。つま
り、ポケベル宛の通話をデジタル化し、各端末に0〜9までの数字を
使ったデータとして送信するようにすれば、すべてのポケベル端末
で音声受信が可能になるのである。 しかも携帯よりキレイな音で
(ただし、利用者には表示データを読んで音声に変換する能力が必
要になる)。
ここまでで音声受信はできるようになった。あとは送信だけだ。送
信の実現は、しごくカンタンである。TTMの株主である東京電力は、
PHSキャリアをグループ会社にもっている。 ここは東京電力が仲を
取り持って、ポケットベルとPHSの複合端末を開発すればよい。 つ
まり、音声送信にはPHSを利用するのだ。まさに「コロンブスの卵」
的発想である。このアイデアが、若者のポケベル離れを食い止める
一助になることを願って止まない。
……京太のちょっと一言……
数字で音声が届いたってアナタ、どーやって解読すんのよぉ(^^;;;
でも、 Barさんなら人の迷惑かえりみず、やるのかも。「23987……」
という数字だけの怪文書ならぬ怪メールが届いて「なによこれ」っ
て聞いたら「僕のあくびの音」とか言いかねない。やだなぁ。
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