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    1999.03.17
    ◇ <埋め草不定期連載> モバイル失格「乱暴で失格」
    written by しおばらひろあき

    勝手に他人のメールマガジンに書き殴りはじめた、この乱暴なコラ ムもはや幾とせ。企画も乱暴だが、文章も乱暴だ。ところで、「寂 しかったらメール打ってこい〜」などとテレビで微笑んでいるカワ イイお姉ちゃんを見てもわかるように、モバイルというのは繊細な 人、几帳面な人がやるというイメージがある。いっぽう私はといえ ば、ずぼら、かつ乱暴そのものだ。高い金を出してパソコンを買っ ても、ありがたみなどないように扱う。おかげで、ウチに来たモバ イル機器は、例外なく苛酷な運命をたどることになる。 今は亡き日本DEC の、スリムノートPC「Digital HiNote Ultra」。 数年前、社会人一年生の初ボーナスで喜び勇んで購入したこのマシ ンも、我ながらひどい目に遭わせてしまった。はじめのうちは女の 子の名前(kumiという)までつけて可愛がるというもてなしぶりだっ た。しかし、一ヶ月もすると床に転がして使うようになり、一挙に 地位が転落。そのうちに、誤って足で踏みつけてしまうという惨事 をみた。踏みつけたとき「ぴし」という音がかすかにした……と目 撃者(=私)は語る。ふつう、多少彼女への情が薄れたといっても 踏みつける男はいない。 しかし、入院(=初期不良扱いで液晶パネルを交換してもらった) 明けで家に戻ってきた彼女を待っていたのは、さらなる虐待であっ た。なんと、エアコンの直風が当るロフトベッドの上に据え置かれ たのである。後学のために覚えておいてほしいが、こういうことを するとノートパソコンの筐体も反り返ってしまう。反り返ってフォ ルムの崩れたHiNoteを、それでも使いつづける私。やがて、フタの ちょうつがい部分の合金に疲労がたまり、ある日「ばきっ」という 音とともに……。化粧もはげ、すっかりみすぼらしくなったkumiは、 それでもわが家で「フタを開け閉めできない珍しいノートPC」とし て、現役で使われている。 HiNoteに続く、現在のわが家の虐待対象は、カシオの手のひらサイ ズPC「E-55」だ。こちらはふだんから持ち歩いているだけに虐待の 程度もひどいのだが、くやしいことにかなり頑丈に作られている。 先日、地下鉄・神保町のホームで電車待ちをしつつ、E-55でメール チェックをしているときのこと。乗り換えの人波にもまれて、ぽろっ とこいつを落としてしまった。ホームのコンクリートに音を立てて 落ちるE-55。そこへ向こうから歩いてきた学生が、無意識にキック を食らわす。蹴り込まれたE-55は三回半ほど円を描き、ゴールに吸 い込まれるサッカーボールよろしくベンチの下へと消えていった。 ガキッという音。敵にシュートを決められた Jリーガーのように、 しばらくあっけに取られていた私だが、はっと気を取り直してE-55 を拾い上げた。……無傷だった。つまらん……。なぜかサディスト の気持ちがわかったような気がする、小春日和の日であった……。

    ……京太のちょっと一言……

    ピカピカのE-55を落としちゃったとは、初耳。 Barさんに鍛えられ て、ますます丈夫になーれー>E-55 そのうち、お古でいいから、 ちょーだいねー、壊す前に(^_^)>Barさん

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